2時間弱の中にもの凄くエピソードがテンコ盛りで登場人物も多くて、そのワリに見終わった後に「いや〜なんかいっぱい色んなの観たな」っていう充足感っつーのが感じられない映画でした。次回作に気持ちを繋がなくちゃイケナイはずなのに何も残らない映画です。多分ねぇエピソードを詰め込み過ぎて、一つ一つの話の展開が早過ぎるせいだと思います。主人公が次から次へとハラハラする場面に遭遇して、数々の危機的状況に陥るのですが、そのいずれもコッチ(観客)がドキドキする暇も無くどんどん勝手に解決してしまって、あれよあれよと言う間にエンディングを迎えてしまうんですな。登場人物の全員がキャラクターも細かく設定されてそうなのに、矢継ぎ早な展開のせいで個々の人物像をちゃんと把握する前にササッと「はい、次の人」的に流されてしまうのも惜しい。
この物語の世界観とか、エピソードとか、ファンタジーで「とっても好み」だし、キャストも含めて素敵なんですが、この見せ方だとサスガに萌えない。例えば美しいおねえさんは男性ならもれなく皆さん大好きでしょう。そのねえさんが目の前に立って、な〜んかどうやら自分に気のある素振りで一枚ずつ服を脱いでったら、そりゃもうワクワクしちゃうでしょう。「えー?!」とか思いつつも内心まんざらでもない気分でしょう。でもさ、最初からすっぽんぽんのねえさんが向こうから自分目がけて全力疾走して来たらどうよ?いくら美人でも興奮しないでしょ?むしろ嫌でしょ?(笑)この映画ってそんなカンジなんですよ。上質のCGに仕上がってようと、役者さんがみんな魅力的であろうとも、でもやっぱり台詞と台詞の間の「空気感」だとかも重要で、そういう目に見えない「間」に観客がふっと物語に入り込んでみたり、役者さんに感情移入してみたりっていう「隙」があってこそ心に残る作品になるんだと思うんですよね。な〜んかもったいないカンジのする映画ですコレ。てことで次回作への期待を込みで65点ってとこかな。
しかしながらまったくもって個人的な観点からすると「シロクマ」がいーーっぱい出てくるところが超お気に入りでした。もう私にとってはシロクマが主人公の映画ってことででイイやってカンジ(おいおい)。鎧熊の「イオレク」(鉄拳の白熊にそっくりなんだけど)が超好みでカッコイイのよ!強くて逞しくて姿形が凛々しくって萌えました。ただちゃんと口動かして喋ってる様子は、毎週TVで「鹿男あをによし」を観てるせいで、どうも鹿に見えてしまって笑いそうになりましたけどね(笑)。
それからこの「ライラの世界」では人間の魂は肉体の外に住み、ダイモンの形をしているということも書いときましょうか。ダイモンとは言葉を話す動物の精霊で、人と生死を共にし常に主人の近くに付き添っているモノのこと。お猿さんだったり猫や犬や鳥、ヘビや虫などなど、結構多種多様な動物がダイモンとして存在してるっぽい…ってことを映画の中では詳しく語られてなかったが、→公式ページ←を観て「そーだったんすか」納得した(笑)。自分のダイモンも調べられる(QRコードから)のでやってみたら、私は→トラ←でした。イイなぁこんなトラと付かず離れず死ぬまで一緒にいられたら…心強いし淋しくないし、寝る時あったかくて気持ち良さそうだしで大・大・大歓迎なんですけどねぇ。
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