遊び方は過去のシムシティと全く同じで、やることも変わりはないのだが、いざ時代が別の時代になると今までの時代では「善かれ」と思って設置していた物が「公害の源」にシフトしてしまう場合があったりして頭がこんがらがるのだ。「寺子屋」が「学校」になるのは気にならなくても、高度成長期を支えた「好景気の地場産業」が違う時代では「地球の衰退・温暖化に繋がる悪の温床」になってしまうと、取り巻く環境が一変してしまう。自ら築き上げてきた「街」のコンセプトを一から考え直して組み立てないと「未来がない」という事態に陥ってしまう。コツコツと忍耐強く作り上げてステップアップしていくのが楽しいこの手のシミュレーションゲームに於いて、作り上げてきたそれらを自らの手で壊すということがどれだけ「苦渋の選択」(大げさだな)になることか。しかしそれを行わなければ「未来はない」のでやらざるを得ない。心苦しいけれど、泣きながらでも、ブチ壊して新たな道を歩もうとしなければ、自分の子供たちが未来の人類が健康に暮らせる明日はない。
こんな事態になるまでどうして人類は気がつかなかったんだろう?地球が具体的な悲鳴を上げる前に、もっと早く、こうなる「現在(今)」を少しでも予測は出来なかったのだろうか。いや予測は出来ていても、もっと豊かに、もっと便利に、もっと快適に…という「進化」の足を止める事は、その時代を生きた人たちにはきっと出来なかったんだろう。またそうしなければ人類は次へステップアップ出来なかったんだろうなと、手の中で遊べる小さなゲーム機の中のこれまた小さな画面の中の「出来事」を見るだけで理解できちゃったりするのです。然りげなく遊ばせといて、イヤでも考えさせられちゃうから凄いです。深いです(笑)。
まだ世の中の仕組みを勉強途中の子供たちがこのゲームやったら、それなりに「残る」と思いますよ。「今オトナたちが騒いでる環境問題って、具体的にこういうことなんだな」と少しは気にするようになると思います。まぁその前にある程度は忍耐強くて最低限の賢さを持ってる子じゃないとシムシティを楽しめないと思うけど、私が親ならこれは自分の子供に遊ばせたい。チマチマとゴミ分別に必死になる大人や、時として空しくなるくらい小さなエコを心がける大人たちのその行動は、けしてケチくさいとか、流行りだからやってるとか、そーゆーのじゃなく「未来を守るため」にやってるのだよと、口を酸っぱくして威厳の無い親が100万回言うよりも数億倍効果的だと思うから。
シムシティ好きなら、買って損なし。クリアの為の難易度は普通レベルだが、既存のシリーズのように思うまま発展だけを見据えていると痛い目に遭うし、やったら後から難易度が急に高くなるので要注意(笑)。歴代シムシティシリーズの中で私はベスト1をあげたい作品です。
しかしゲームと違い簡単に壊す事が出来ない実物の地球の現状は本当にどうしたらイイんでしょうなぁ…マジで。
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