「Change」ってドラマ、どこを切り取ってもスピンオフムービーの2,3本は楽勝で撮れちゃうくらい、もんのスゴイ豪華なキャスティングでなので相当期待して見始めたんですが、やはり扱うテーマが「政治」ってことで、色んな意味で微妙でした。無論悪くはないのよ。役者は揃うだけ揃ってるから、テーマの好き嫌いは別として見所はいくつもちりばめられてるワケだし。適度にお堅く、適度にユルく、適度にリアルで、適度にフィクションで。一生懸命に難しいテーマを、頭の悪い人にも「ドラマとして」楽しめるように工夫して頑張ってたと思います。でもその頑張りが時に痛々しくも有り(笑)、子供が見るにしてはこの世界は重過ぎるし、じゃ大人の鑑賞に堪え得るかというと圧倒的に質量が足りないという、結局どの世代の人が観るにも中途半端なものになってしまったような気がした。でもこれを制作者側の力不足だと責める気はない。要するに「政治」ってものはどう見せようとしても面白くて楽しいものにならないんですよ。キムタクにアベちゃん、フカッちゃんやローサちゃんなど見た目が美男美女、内面的にも清々しく健全な精神を持ち合わせてそうな爽やかな若者たち(笑)をもってしても、ドス黒い政治の世界の腐臭を完全に消し去って「ドラマ」に仕立てるってのは不可能だったのだと思う。そうやって最初からハードルを下げて評価をすれば、このドラマは善戦したと思う。ハッキリ言って面白くなかったけど(笑)、でも「悪くはなかった」。けど私の記憶にはあんまり残りそうになく、きっと数年経ったら相当の部分が脳から溶け出してしまってると思うよ。
で、その逆に「これは何年経ってもきっと憶えてるだろうなぁ、残ってるだろうなぁ」って思った今期のドラマは→「絶対彼氏」←です。少女漫画原作らしく非現実的で、大人が真剣に見て楽しめるようなもんじゃねぇだろ、所詮ギャグだろと見始まったのに、回を増す毎にグイグイとストーリーと登場人物に引き込まれて、最終話では不覚にもホロッとさせられてしまったくらい感動してしまったのだ。しかもシロクマンまで隣で密かにホロリとしてたんだから、これはスゴイ(笑)。最後まで物語の登場人物と演じる役者さんが馴染まなかった「Change」に対し「絶対彼氏」は最初から馴染んでいた。速水もこみちも相武紗季ちゃんも水嶋ヒロもみんな如何にもマンガの世界の人にピッタリと一体化していたっけ。キャリア的にもスキル的にも演者としてはまだまだ未熟な位置にいる人達だと思うんですが、それぞれに「らしかった」んですね。過不足無く「らしさ」が出ていたんです。ドラマなんて「◯◯らしい」「△△っぽい」ってだけでイイじゃない?がちがちにリアルじゃなくても、世界観がしっかりしててそこに人物が「存在」していればそれでイイじゃない?そういう意味で「絶対彼氏」の中の登場人物達は、2008年の初夏そこに確かに存在してた。だから「見応えのある良いドラマだったな」と私の評価は高いです。実に爽やかで、切なくて、心が温かくなる最終回でした。(シロクマンも最終回の翌日に即ブログに→記事←書いてたくらいだから、相当お気に召したご様子です)。
そんでもって今期のドラマでなんたって私的にヒットだったのは、やっぱ→「ラストフレンズ」←だな。このドラマについてはもうWEBとか検索すると死ぬほどレビューも書かれてるし、私も→前にちょっと書いた←から、改めて書く事は少ないが、最初から感じてた緊迫感が全編持続してて良かったと思います。複数の難しいテーマを扱ってたので、その全てを同じ比重で描ききれず食い足りない部分もあったし、エンディングのエピソードに向かってく速度はカナリ強引で賛否両論あるのは当然だと思うけど、私的にはこのドラマは「あぁ、上野樹里を見た。いっぱい見たぞ」ってだけである部分で満足でした(笑)。別に上野樹里のファンでは無いのよ。ただ「のだめ」で面白い子やなぁ〜と注目して「この上野って子、これが地?のだめキャラのまんまかい?」と思って、そのあと他にはどんなのに出てるんだろうと過去の出演作をいくつも見たのね。そして今回の「ラストフレンズ」を見て…そこでやっと気がついたんだよね。この子ってどの役柄を演じても「これが彼女の地なのかな?」と思わせるんです。おとぼけ天然キャラやってりゃ、普段もそのまんまのように思えるし、性格のきつい子の役を見ればやっぱりそのまま酷く性格のワルイ子にも見えるし、「ラストフレンズ」を見てたらそのまま本当に性同一性障害の悩みを抱えた人に見えるんですよ、とてもリアルに。で、「もしや大女優なのかもしれん」ってガーンと気がついてしまい、そこから目が離せなくなってしまったワケで。そしてもう1つ気がついちゃったんですが、上野樹里と誰か他の役者さんが一対一(ツーショ)でカメラに収まってる時、その相手の役者さんの演技もレベルアップして見えるんだよね。空気が変わるんだ。例えば…って引き合いに出しちゃ可哀想だけど(笑)今回で言えば「瑛太」とかがそうで、けして大根とは言わないまでもそんなに上手な俳優さんではないハズなのに、何故か上野樹里と絡んで台詞言ってる時はビシッととても巧いんだ。もしやリアルで→「恐ろしい子」←なのか上野樹里は?北島マヤなのか(あぁガラスの仮面、久しぶりに読みたいな)。
さぁて次の今期ドラマはどんなかな?ワクワク
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