自転車から見る風景001(PEUGEOT Pacific)
「人類の発明史上、最も有益かつ効率的なエネルギー変換が行われる乗り物、それは自転車」と、ドイツ人は言ったそうな。確かにヨーロッパの自転車人口はすごい数だよね。子どもを車輪付のカプセル(みたいなもの)に乗せて、自転車で引っ張って散歩する夫婦とか、良く見る光景らしい。ツール・ド・フランスを始めとしたレースに対する熱狂度も半端じゃないし、国も積極的に自転車専用道路の整備といった支援をしている。
で、何だ、と。
6年前に「折り畳み自転車が欲しい」と思ったんですね、夫婦で。ママチャリでも良かったんだけど、マンションの自転車置き場ですぐに錆びてしまうのは悲しい、折り畳みなら部屋の隅っこに置いておけばいつもピカピカ、そうだそうしよう、と。で、あれこれカタログ見たり自転車屋さんに行ったりしてみたんだけど、今一つ「コレ」というものが無い。美しくないんですよ。私たちにとって「走りやすさ」とか「性能」とか「便利さ」はどうでも良くて、求めていたのは「見た目の美しさ」だったんですね。
そんなある日、WEBの自転車屋さんのページで見つけたのが「PEUGEOT Pacific」。「ををを、プジョーって自転車も作ってるのね」「存在感のあるロゴだよなぁ」「このフロントフォーク、何かすごくね?」「良く分かんないけど、コレだろ、コレ」と、深く考えることもなく2台を即発注。数日後に山口県の自転車屋さんから白と黄色のPEUGEOTが送られてきたのでありました。
で、そこから自転車の日々が...始まらないんだな、これが。理由については詳しく書きませんけど、要するに「折り畳まれたまま数年間埃をかぶっていた」わけです。その間にプジョーは自転車販売から撤退し(笑)、私たちの自転車はプレミア化。今じゃヤフオクで高額取引されている始末。どころがここ数年、日本でもマウンテンバイクの流行に引っ張られるように、自転車ブームが到来。私たちの限られた交友関係の中でも数名が「自転車萌え」になったことに刺激され、我が家でも「乗るか、コレ」「そうだよ、乗らなきゃもったいないよ」「すぐそこにサイクリングロードがあるわけだし」「このタイヤ、どうやって空気入れるんだっけ?」と、気分が盛り上がったのでした。
・ポタリング(potter・putter(ぶらつくなどの意)から)
自転車で散歩すること。目的地を定めたり走行計画を立てたりすることなく,気分や体調に合わせて気の向くままに走ることをいう。
・サイクリング(Cycling)
自転車によって陸上を移動するレクリエーションであり、スポーツである。
ふむふむ、私たちの走りはまさしく前者、ポタリングですな。一応「あの橋まで行ってみよう」的な目的地設定はするけど(笑)、走行計画なんて(ぷ)。
でもね、走ってみるとコレが楽しいのよ、ホント。上り坂でヒィヒィ言って、下り坂でバビューン。アッと言う間に小学生・中学生の頃にタイムスリップ。歩きながら見る風景とは違う、クルマから見る風景とももちろん違う、自転車に乗ってみる風景。懐かしくて新鮮なその風景に、自分の存在を忘れてしまう瞬間。ランナーズ・ハイのようにエンドルフィンは分泌されないけど、すっと異次元にトリップしてしまうような快楽が、自転車にはあるんですよね。

- by Shirokuman
- 12/17/2007
- ・自転車から見る風景・




