でじたるかめら-その1(デジタルカメラ-その1)

地球暦2001年、帝国暦3年。カイザー・シロクマンは、デジタルカメラOLYMPUS/E-10を手に入れるために、それまで愛用していたフィルムカメラを全て売り払うという暴挙に出た。
彼は、総重量にして5kgを超えるNikon艦隊を始め、唯一の中判戦艦である「Mamiya 6」、機動力では敵なしと恐れられた駆逐艦「Konika ヘキサー」、さらにはストロボ、レリーズといった小部隊までをも引き連れ、小惑星マップカメラに奇襲をかけたのである。この突然の攻撃に対し、ただでさえ日曜日のおやぢ族から連続攻撃を受けていたマップカメラは、「ちょっとお時間がかかります」と降伏せざるを得なかった。「フィルムをスキャンしてモニタで見るのは無理があるなぁ」と妻に呟いてから僅か3日目のことである。この戦いで運良く生き残った駆逐艦「ヘキサー」と、代償として手に入れた20数万円の現金を手に、彼は「最も発達した経済」の象徴である惑星ヨドバシカメラに強行着陸。間髪を入れずに目的であったOLYMPUS/E-10を奪取する。シロクマンは言った.....「これでカメラバッグが軽くなるね」。
銀河の歴史がまた一頁。