すいか(スイカ)

所ジョージの名曲。私の頭の中ではかなり頻繁に流れている。
「スイカ見事に真っ二つ ちゃぶ台の上で真っ二つ」
歌詞はこれをひたすらリピートするだけだったと思う。だから全文引用になってしまうので本当は著作権に触れるけど、許してね。この歌詞に「詩」を感じると言ったら変だろうか?頭の中を静かでクリアな状態にして、イメージして欲しい。
(叙情編)
夏の午後である。陽射しが強くかなり暑い日だけれど、縁側からはやさしい風も吹いて来て、時折風鈴を揺らしてくれる。遠くで蝉が鳴いている。そろそろ子供たちが帰ってくる時間。汗をかいて真っ赤になった顔が浮かぶ。西瓜を食べさせてあげよう。畳の上にちゃぶ台、ちゃぶ台の上に西瓜。そしてその西瓜に包丁を入れると、弾けるような音と共に真っ二つ。切り口は輝いているはずだ。
(シュール編)
自分がどうして今ここにいるのかは分らない。長い長い廊下の隅に立っている。床も壁も眩しいほど真っ白だ。出口はどこだろう。ドアは見当たらない。自分はどこからここに入ってきたのだろう。仕方なく前に進んでみる。真っすぐ真っすぐ進んでみる。ようやく突き当たりの壁が見えてくる。しかしドアは付いていない。壁の前に立ち途方に暮れる。ひどく自分が疲弊していることに気付く。これは夢なのかもしれない。夢ならば、そう、夢ならばもう一度眠って目を覚ませばきっといつものベッドの中に戻れるに違いない。そうだ、そうしよう。床に座るために振り返ると、足下にちゃぶ台が置かれている。真っ二つになったスイカが乗せられている。