でじかめについてのえとせとら(デジカメについてのエトセトラ)

先日、エントリー「RICOH GX100」の冒頭に、私のカメラ遍歴をチラリと書いた。それを補足する意味で、また少し。

何故レンズ交換式のデジタル一眼レフを買わないのか、と。

ポイントだけを先に挙げる。
1)高価である
2)重い
3)最終出力形式はWEBである
4)FZ30はネ申(笑)

まず「価格」について。
各社のデジタル一眼レフの価格は、基本的なレンズキットの入門機なら実売で7〜8万円台から。これを高いとは思わない。よく頑張っていると思う。だが、その「基本ズーム」の性能に納得出来ない場合、価格は跳ね上がる。
Nikonを見てみよう。新製品である入門機D40X。レンズキットに使用されている「標準ズーム:ED 18-55mmF3.5-5.6G II」がニコンの希望小売価格で2万円。値段を考えればたいへん「よく写る」レンズだとは思う。だが、納得は出来ない。そこで、レンズは別のものをと見てみよう。私が常用する広角〜標準のズームで、数多くの実写サンプルを見て納得出来たレンズは「ED 17-55mmF2.8G(IF)」のみ。価格は22万円。にじゅうにまんええん。
さらに、ボディの価格も安くなったとは言え、そこには「レンズ交換」のための様々なテクノロジー、つまり「どんなレンズを使っても、一定レベルの画質をキープする」ことや「レンズ交換時のダスト対策」等の代価が含まれている。交換レンズを多用しない私にとっては、どちらも無駄な機能なのである。

次に「重さ」。
デジタル一眼レフはどんどん小さく、軽くなっている。だが、もはや限界に近づいていると思う。大型のCCDを配置するためにはある程度の本体の大きさは必要だし、画質のために口径を大きく設計するレンズは軽くならない。私はかつてフィルムカメラ時代に、アルミのカメラバッグに一眼レフ2台、交換レンズ3〜4本を詰め込み、さらに三脚を背負って歩き回っていた。当時撮影していた「高山植物」や「山」の写真には、その機材が必要だったからである。そして、その結果は惨憺たるものであった。機材をアシスタントに持たせるプロならともかく、1人の人間がそれだけの荷物を抱えてどれだけの写真が撮れるのか。カメラは充実しても、それを使う人間が疲れてしまったのでは意味が無いのである。今は「スナップ」中心の撮影であるから、本体プラス標準、広角系のレンズだけを持って歩けば、撮影には困らない。そんなに大きな荷物にもならないと思う。しかし、オールインワンのコンパクトカメラほどの機動力は無い。「写したい」と思った瞬間がシャッターチャンスなのであって、レンズをもそもそと交換する気にはなれないのである。

「出力形式」も重要なファクターである。
デジタルカメラの「画質」を考えた時に、コンパクトカメラと一眼レフの一番の違いは何であろうか。それはCCDの大きさである。高級な一眼レフには、35mmフィルムの一コマ分に近い大きさのCCDが搭載されている。コンパクトカメラのCCDは...。下記URLを参照していただきたい。
http://takuki.com/gabasaku/CCD.htm
ご覧の通り、である。カメラメーカーは画素数ばかりをアピールするが、それだけで画質は決まらない。小さなCCDに「1,000万画素」を詰め込むよりも、余裕のあるCCDに「800万画素」の方が写りが良いのは物理的な必然である。画質の面でコンパクトカメラは一眼レフには勝てない。しかし、しかしである。その「画質」とは一体何を基準に判断するのか?そこで問題なのは、撮った写真をどうするのかという「出力」である。メモリカードに記録された数千×数千ピクセルの画像をどう「見る」のか。人によって答えは様々だと思う。超大型のモニタに、原寸に近いデジタル画像として映し出している人もいるかも知れない。A4どころか、A3以上の紙に出力して飾っている人もいるかも知れない。だが私はそういう出力をしない。WEB掲載用に640ピクセル程度にまでリサイズした小さな画像を楽しんでいる。この大きさの画像で、果たしてどこまでCCDの差が出るであろうか。そう考えると、私にとってデジタル一眼レフのスペックは、無用の長物とも思えるのである。

それでも、一眼レフが優れている事に変りは無い。小さなWEB用の写真でも「極限まできれいに」撮りたいと思う人も多いはずである。では、その「きれい」とは何か。「シャープさ」なのか「滑らかさ」なのか、「豊かな色調」なのか「あるがまま」なのか...、これもまた主観の問題である。出始めたばかりの頃のデジタルカメラ(30万画素級)ならともかく、今売られているデジタルカメラはどれもみな「きれい」に写る。それぞれの画像の違いはもはや「個性」と呼べるレベルにあると思う。以前フィルムカメラを使っている時に、Nikonの一眼レフよりもコニカ・ビッグミニで撮った写真の方が「きれい」に見えた事もある。それと同じような事が、デジタルの世界でも言えるようになったのではないか。私が今使っているLUMIX FZ30、これは恐ろしい程「きれいに」撮れるカメラだと、私は思う。私がWEB用に写真を撮る上で、このカメラ以上にコストパフォーマンスに優れた機種は、今のところ見当たらない。見当たらないので、買う必要が無いのである。家電メーカーのカメラなどと侮って欲しくない。一眼レフにあって、FZ30に無いもの...それは光学式ファインダーだけである。

りこーじーえっくすひゃく(RICOH GX100)

小学生の時に初めて使ったカメラ、オリンパスペン。中学生の時に使ったミノルタSRT-101。で、ニコンのFシリーズを経て、デジカメ(オリンパス E-10)に移行し、今はLUMIX FZ30。

最初にデジタルカメラを手にした時から、素朴な疑問がありました。

「どうして縦写真を撮る時に、フィルム時代と同じようにカメラを横に90度ひねらなきゃいけないの?」
「どうして4:3ばかりで3:2や1:1が無いの?」
デジタルなんだから、電気信号なんだから、縦横の切替えも画面比の切替えも簡単なはずなのに...3:2はデジタル一眼レフの普及と共に浸透し、ようやくコンパクトカメラにも採用されるようになったけど、「縦写真」と「1:1」は未解決のまま。特に「1:1」は欲しかった。どうしても欲しかった。サブカメラのLUMIX FX7を1:1撮影に使うために、液晶モニタの左右両端を黒マジックで塗りつぶそうかとも考えた。ローライフレックス(二眼レフ)がそのままデジタル化されないだろうか...とんでもなく高いんだろうなぁ...何処かのメーカーが「オマケの機能」として、冗談でもいいから「1:1」を採用してくれないだろうか...コストダウンのために削られちゃいそうな機能だよなぁ...でも欲しいなぁ...。待ち続ける事、7年。

あった(^o^)。

RICOH GX100。
24-72mm(35mmカメラ換算)というマニアックな広角重視のズームレンズを搭載し、画面比は「4:3/3:2/1:1」から選択、カメラ背面の液晶モニタとは別に、カメラ上部に可動式の液晶ファインダーを「取り付けて」使うという、もう「変態」と言ってもいいくらいの異端児。ああ、何て魅力的なカメラなんでしょ。写りなんかどうでもいい、使い勝手なんて悪くてもいい、とにかく「1:1」が撮れる。しかも「取り付けて」使うファインダーを起こせば、カメラを上から覗き込んで撮影する「二眼レフ」スタイル。もう、買うしかない。金は無いけど、買うしかない。安くもないけど、買うしかない。

買いました。
これでやっと...やっと、デジカメで「1:1」のモノクロ写真が(感涙)。