あをによし(あをによし)
「飾る」という事の大切さを警告する言葉。
フジテレビのドラマ『鹿男あをによし』を毎回楽しみにしている。主演の玉木宏も好きな役者だし、ストーリーも面白いし、鹿が喋るし(笑)。だがここではドラマについては書かない。タイトルの「あをによし」という言葉を見て、ふと思った事をちょっと。
最近の流行歌の歌詞を読んでいると、妙な気分になるのである。
「あなた」「私」「君」「僕」「愛(しい)」「恋(しい)」「やさしさ」「思いやり」「強さ」「励ます」「支え」「信じる」「負けないで」「いつまでも」...
歌のテーマ、骨格となる言葉の数々が並ぶ。並んで、並んで、並んで、そして終わってしまう。伝えたい事は分かるのだけれど、同じような歌詞の曲ばかりで退屈してしまうのは私だけだろうか。「飾り」が少ないなぁ、と思うのである。メッセージは分かる。思いを込めて歌っている真面目さも伝わってくる。ただ、人に聴かせる歌ならば、もっとテクニックとしての「飾り」が欲しいと思うのである。作詞家と作曲家によって作られた歌が流れていた時代を懐かしいと感じるのは、私が古いタイプの人間だからなのであろうか。
あをによし(あおによし・青丹よし)
奈良にかかる枕詞。枕詞とは主として和歌に見られる修辞。修辞とは、青丹とは...。そんなことは理解していなくても、下に引用した歌を見てもらえれば、感じてもらえると思う。
【万葉集】
青丹よし寧楽(奈良)の都は咲く花の薫ふが如く今盛りなり
この歌から頭の「青丹よし」を取ってしまったら、つまらないものになってしまうでしょ?
- by Shirokuman
- 02/10/2008
- ・新明解シロクマ辞典・
