Photo-Flake(夏休み)

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子どもの頃から現実逃避を目論んでいた私にとって、夏休みは「ひとり」を楽しむ絶好の機会であった。片付けられそうにない量の宿題に不安を感じてはいても、たまに友達に誘われてプールに出かけることはあっても、毎日学校に行くことを考えれば圧倒的に「ひとり」なのである。朝起きて、今日の予定が何も無いことに充足する日々。自転車に乗って、目的地など決めずにただふらふらと移動し、時折立ち止まっては空き地をぼんやり眺め、そして帰る。その時見た風景の数々は、今でも鮮明に思い出すことが出来る。

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私が撮る写真の原風景が、そこにある。
子どもの頃に網膜に焼き付いてしまった風景を、今になって探しているのかも知れない。少しでも同じ匂いがする場所に、あの時と同じようにぼんやりと佇みたいと願っているのかも知れない。
私は何か忘れ物をしてきてしまったのだろうか?記憶の中の水たまりに、青空と白い雲が映っている。

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