Photo-Flake(炎暑)

数分間歩くだけで意識が薄れていくような暑さ。体力は汗と共に流れ落ち、気力は秒刻みで蒸発していく。密林の中を歩けば、いつどこからベトコンが襲ってくるかも知れぬ恐怖...あ、違う。

8月15日 青山にて

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Photo-Flake(夏休み)

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子どもの頃から現実逃避を目論んでいた私にとって、夏休みは「ひとり」を楽しむ絶好の機会であった。片付けられそうにない量の宿題に不安を感じてはいても、たまに友達に誘われてプールに出かけることはあっても、毎日学校に行くことを考えれば圧倒的に「ひとり」なのである。朝起きて、今日の予定が何も無いことに充足する日々。自転車に乗って、目的地など決めずにただふらふらと移動し、時折立ち止まっては空き地をぼんやり眺め、そして帰る。その時見た風景の数々は、今でも鮮明に思い出すことが出来る。

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私が撮る写真の原風景が、そこにある。
子どもの頃に網膜に焼き付いてしまった風景を、今になって探しているのかも知れない。少しでも同じ匂いがする場所に、あの時と同じようにぼんやりと佇みたいと願っているのかも知れない。
私は何か忘れ物をしてきてしまったのだろうか?記憶の中の水たまりに、青空と白い雲が映っている。

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Photo-Flake(まぁいいか、晴れたから)

昨日までの吐きそうな曇天が去り、今朝は「夏」を絵に描いたような青空と雲。暑くても、やっぱり晴れた方がいい。植物のように光合成は出来ないけれど、犬のようにビタミン合成も出来ないけれど、太陽の光を浴びることで何かが体の中で生まれるような。

そんな、ささやかな躁状態を打ち砕くかのように、乗り換え駅のホームに響くけたたましいブザー。「線路内に人が立ち入ったため、安全の確認が出来るまで運行を見合わせています」。見合わせているけれど人は増え続けるわけで。見合わせているうちに人は苛々するわけで。10分も経てば、ホームは真っ黒な負のオーラに満たされてゆく。

まぁ、いいか。どうせ遅刻するんだから、のんびり行こうか。
朝の新宿、目に映る順に。

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Photo-Flake(暑中お見舞い申し上げます)

iPodとCA003をポケットに、昼休みの1時間を過ごす。モトリー・クルーやスティービー・レイヴォーンのラフな騒音を心地よく聴きながら、御苑の回りをフラフラ。酷い暑さと仲良くするには、無目的である事が大切なのだよ。
ただ、聴く。ただ、見る。ただ、写す。

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Photo-Flake(梅雨明けて、猛暑)

ようやく梅雨が明けた。1年以上も経っている(笑)。

使っていたケータイが壊れてしまったので、しぶしぶ新しいケータイを購入。最新機種5万円超というキチガイ沙汰に怯み、手に入れたのは一つ前の世代のCASIO-CA003。
「EXILIMケータイ?12.2メガ?まぁこの玉(レンズ)の径じゃ無理だよな」と思いつつ、試し撮り。

CASIO恐るべし。思っていた通りキツイ階調や遠景の細かいところまではレンズが処理出来ていないけれど、それ以外はほぼ完璧。特に画質のしっとり感(暗部から中間調にかけてのなめらかさ)とボケ味の美しさは、下手なデジカメよりもキレイ。色の出し方も落ち着いていて、どことなくコダクローム調の渋さも持っている。以下、試し撮りのいくつかを。

P.S.
不思議な事に、ケータイモードで撮る小さな写真(写メ用)は全く使えないレベル。両立は難しいのか?

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Photo-Flake(梅雨)

ねっとりとした空気。汗ばむ肌と萎える気持ちを奮い立たせて胸を張っても、肺に酸素が入って来ない。我慢強く、紫陽花が咲く。

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Photo-Flake(初夏)

会社に向かう朝、日陰の道を選ぶようになる季節。それでも時折、真正面から強烈な朝日が頬に当たる。昨日まで感じなかった光の圧力を知る時。顔を上げれば、爽やかな空気と共に生きものの匂いが肺に入ってくる。

谷川俊太郎『うつむく青年』という詩の最後の二行。

初夏の陽は君の頬にも射していて
君はそれには否とはいわない

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